大教大附属天王寺中学校の教育研究会

寒くなってきましたね。みなさんいかがお過ごしでしょうか!
私は11月11日に大阪教育大学附属天王寺中学校にて行われた教育研究会に参加させていただきました。
勉強になることばかりだったのでご紹介していきます。
美術では「みえるからみつめる視点の育成」という言葉を軸に、触覚の再認識をする授業の発表を見せていただきました。

私たちは実はかなり小さい時から触覚を使ってものを認識しているのですが、年齢を重ねるにつれ、触れたことがあるものの記憶は視覚によって上書きされていくそうです。
もう一度触るより目で見たことのほうが優先されるのですね。
今回の授業では、感情を粘土の手触りで表してみる活動を行っていました。
この活動までに、さまざまな触り心地を集めて並べてみたり、粘土の質感の違いを確かめたりしていました。
粘土って楽しいですよね!
ぐいっとひねると形が変わるので。
自分の体の動きで、割と思い描いた通りに形が変わる楽しさがあると思います。

先生が「落ち込んだ時のきもちを表すなら三角座りの人をつくるんじゃなくて、きもちそのものを考えよう!」という声かけをすると、子どもたちは「きもちってなんだろう!感動はきもちかな?」と考える声が聞こえたり、縛り付けられるきもちをロープに置き換えて表したりしていました。

大教大附中の美術室は、材料や道具の置き方がとってもすてきでした。
整理整頓かつクリーンで取りやすい、わかりやすい。
こんな美術室だと子どもたちも自ら手を伸ばして道具を使ったり、整頓したりできるのだろうと思います。
真似させていただこうと思います。。

協議会では、いままでの活動と今回の授業について協議を行いました。

授業の活動内容については、きもちを粘土で表すために、材料が適しているのか、そもそも可能なのかという疑問も出てきました。
授業構成においては、あえて主題を作る時間を作らなかったというお話もいただきました。

学校は学びの積み重ねですから、子どもたちが今まで学んだことを使うためには、時にやったことないことに挑戦していく必要があるということですね!

また、先生のものの配置やそれをすぐに取りにいけるような生徒との関わり方が素晴らしいという意見もありました。
私もそのように人と接していきたいです。

大阪の先生方ありがとうございました!
帰りに大阪駅でタルトを食べて帰ったのですが、真上からの写真しかありませんでした。
もっといろんな角度から撮ればよかった。
味はおいしかったです!

すごい先生方の授業を見るのは楽しいなー!
また見させていただきたいです!

ウラ

岡山大学 清田哲男研究室

岡山大学で美術教育・創造性教育を研究している清田哲男研究室の学生・院生によるBLOGです。清田哲男教授のご指導の元、学部生7人、修士課程2人、博士課程3人、助教1人の計12人で、岡山大学を拠点に、教育の可能性を広げる研究・実践を行っています。子どもたちの豊かな未来を想い、日々活動しています。

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