未来のおもしろいとウェルビーイングを考える方法 渡邊淳司先生と清田先生の講座に参加!

6月1日(土)岡山芸術創造劇場ハレノワにて、未来の面白いとウェルビーイングを考えるワークショップに参加しました。

NTTコミュニケーション科学基礎研究所 人間情報研究部 上席特別研究員の渡邊淳司先生と岡山大学教授の清田先生が講師となって、ワークショップを実施してくださりました。

初めは、心臓ピクニックを使ったワークショップです。

これは心臓ピクニックを使って自分と相手の心臓の鼓動を手のひらで体感する内容です。聴診器に接続された白い立方体(心臓ボックス)を手に持ち、心臓に聴診器をあてながら鼓動を感じ取ります。実際に体験して、人によって鼓動の早さやリズムが違うのだなと感じました。リラックス状態だとゆっくり、緊張している状態だと早く感じます。また、座っている時や全身を動かしている時など、身体の動きによる鼓動の変化も感じ取れました。とても興味深いです。

自分の心臓に手を当てるよりも、鼓動がよく分かりました。生命を感じたり、愛着が湧いたりしました。

次に、清田研究室のメンバーである片山くんのWS「経験のタイムカプセル」を楽しみました。

身体をタイムカプセルに見立て、経験を行為として表現することによって、思い出される記憶の変化を味わう内容です。「人生で一度しかやったことのない動き」と「人生で一度もしたことがない動き」を身体表現しました。私の場合、前者は自転車で転けた時の動きで、後者はバンジージャンプの動きでした。ここで気づいたのは、想起される動きが恐怖というネガティブな感情に基づいていることです。(※あくまでも個人の感想です)なぜでしょう。嫌な思い出は印象に強く残りやすいからでしょうか…。不思議で楽しいワークショップでした!


あまりにも運動が激しすぎて筋肉痛になりました。(笑)

最後は、渡邊先生によるウェルビーイングカードを使ったワークショップです。

ウェルビーイングは「よい在り方」という意味です。渡邊先生は、社会の中でよい在り方を実現していくためには、自分のウェルビーイングを考えるだけではなく、他者のウェルビーイングも尊重する必要があると仰っていました。お互いが生きるうえで大事にしている価値観を認め合い、協働しながら社会で生きることが大切だと学びました。

その価値観を「I(わたし)」、「WE(わたしたち)」、「SOCIETY(みんな)」,「UNIVERSE(あらゆるもの)」の四つのカテゴリーに分け、26種類のカードにしたものがウェルビーイングカードです。

ディスカッションでは、自分が大切にしている価値観が書かれたカードを二つ選び、グループのメンバーで選んだ理由を話し合いました。

価値観がカードで視覚化されているので、相手が大切にしている価値観が分かりやすく、自分の価値観と共通している部分、違う部分を理解することができました。

「相手の価値観を理解することが大切」とよく耳にしますよね。価値観を理解することって、簡単なようで実は難しいと感じます。しかし、ウェルビーングカードは他者理解を助けてくれる、素敵なツールだと思います!学校でもウェルビーイングカードを使った学習が取り入れているみたいです。自分も先生になった時に使ってみたいなと思いました。


触覚でつなぐウェルビーイングカード 渡邊淳司研究サイト https://socialwellbeing.ilab.ntt.co.jp/tool_measure_wellbeingcard.html

深い学びができ、充実した1日になりました。自分のキャリアにも生かせられるように努めていきたいです。

くるんちゅ

岡山大学 清田哲男研究室

岡山大学で美術教育・創造性教育を研究している清田哲男研究室の学生・院生によるBLOGです。清田哲男教授のご指導の元、学部生7人、修士課程2人、博士課程3人、助教1人の計12人で、岡山大学を拠点に、教育の可能性を広げる研究・実践を行っています。子どもたちの豊かな未来を想い、日々活動しています。

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