美とは何か.5/26ゼミ
私たちに先週出された課題、「自分の主観を入れずに美とは何かについて調べる」の報告会がありました。
もちさんは、『新しい美学をつくる』(秋庭史典,みすず書房,2011)を読んで、「自然とは何か」「自然の中で私たちはどう生きるべきか」を考えることが、美とは何かの手がかりになるのだという考えがあることを教えてくれました。
みゆうさんは、日本の美意識や、日本人の価値観について調べて発表してくれました。みゆうさんが実際に友人に聞いてくださった「何を美しいと感じるか」も大変興味深かったです。
私は脳神経科学と哲学と美術史の3つからのアプローチで「美とは何か」について探ろうと試みました。人が美しいと判断するとき、同じ脳の動きをする結果が得られた実験があり、「美しいと感じるものは人それぞれなのに、もし本当に脳の働きが一緒だとしたら、それが美に迫るきっかけになりえるかもしれない」と感じました。
鹿さんは、ソクラテスやプラトンなどのギリシャ哲学から始まり、バウムガルテンの提唱した美学など、哲学者が唱えたさまざまな美の考え方を発表してくださりました。
西洋と日本では真実の捉え方が異なり、美の感覚も違っているのではないかということや、人間だけでなく植物なども含めた「生命」は美を感じるのかという議論が特に印象に残っています。
○はたして、絶対的な美はあるのでしょうか?
○人間にとって、生命にとって、美とは何なのでしょうか?
私が生きているうちに自分なりの答えを見つけられるかさえ分かりませんが、"自分にとっての美"と"絶対的な美"、その両方を考え続けることが、表現者として生きることのひとつなのかも知れませんね。
ここまで読んでくださってありがとうございます。今日の記録が、何かのきっかけになることができましたら幸いです。
スイミー
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