第3回 ART in スクール

CRE-Lab.高校生クリエイションセミナー
ART in スクールの第3回が行われました。


1時間目は中川征樹先生の「もしも絵が描けたなら・・・」。
数学の中でも好き嫌いが分かれる空間図形も、コツを掴めば簡単に描けるようになります。
難しそうな立体図形でも、単純な図形の連続で、こんなに簡単にかけるんだ!と、オドロキの連続です。
この感覚は、STartLEプロジェクトの巨大キンギョや折り鶴を作る時に、とっても困ったやつ!と気づきました。図が描けないと、メンバーに説明できないし、自分でも完成イメージがつかないんです。あのもやもやの感覚が呼び起こされました。

project 11 | 岡山大学 STartLE project

プロジェクト一覧STartLEとはお問い合わせフォーラムMembersブログMore...​キンギョを膨らませる様子の動画地球温暖化の影響で年々気温が上昇し、暑い日々が続いています。その暑さを悪者とするのではなく、暑さを利用して何か面白いものを生み出すことができるのではないでしょうか。そこで、私たちは熱膨張を利用した金魚バルーンを作ることにしました。環境で問題視されやすいビニールを救うことと金魚を掬うことをかけたコンセプトを基に、全長約10mもある巨大金魚を組み立て、自然の熱を吸収して中の空気を暖めて浮かばせます。片面が黒色でもう片面が白色の、主に畑の畝の表面を覆うマルチングで使われるポリエチレンフィルムをアイロンで熱して繋ぎ合わせて、全長約10メートルの巨大オブジェを作りました。メンバーは美術教育講座と先端教育開発領域の学生です。自然の熱と空気の力で膨らませ、岡山大学教育学部本館前の風致池の上の空間に浮かばせます。​膨らむ前のキンギョ物体が浮かぶか否かは、空気の密度に対するその物体の密度の違いによって決まります。空気の温度の変化に伴って空気の体積が多くなったり、小さくなったりするのと同じく、空気自体の密度も変化します。空気が暖まると、元の空気よりも密度が小さくなり、物体が軽くなります。この原理を活用すると、ビニールの表面(黒色)が自然の熱を吸収し、ビニールの内側で暖めた空気を上に上げることで、オブジェを浮かばせることができます。暑ければ暑いほど、パンパンに膨らむ、この夏にぴったりのプロジェクトです。内部の空気が​温まる様子キンギョのつくり方ダイジェスト動画キンギョの素材に願い事を書き、ゆったりとキンギョが泳ぐ池の柵に、結びます。​​みんなの願い事が、叶いますように・・・。​参加者の声おわりに 私自身、プロジェクトを立ち上げた当初は、大規模なことをする経験がなかったため、本当にできるのだろうかと不安を感じていました。しかし、STartLE のメンバーや先端教育開発クラスの学生方と協力し合い、時には支えてもらいながら無事プロジェクトを実現することができました。 この活動を通して、私はできないと思うまたは思われていることに挑戦することに意味があり、試行錯誤を重ねることで新しい発見をしたり、面白さを感じることができる。それが最終的に学びにつながるのだと実感しました。また、

岡山大学 STartLE project

せっかくなので、世に出ていなかった苦労の後をご覧下さい。
空間を写し取ることは、アートプロジェクトや暮らしに役立つと思いました。でも、高校生の時はアートプロジェクトをしていなかったので、この大切さに気づかなかったと思います。今様々な場面で数学を使っているなぁと感じます。計算と空間がなんとなく分かったら、自分のクリエイションの幅が広がります。
今はネットで誰かが描いた画像が簡単に手に入ります。しかし、自分の頭と身体でイメージして形を作り出せる能力を身につけることは、生きていく上でたいへん大切です。 
続いては、齋藤武先生の「音の正体を探す」。シンバルの音が消えていく様子を、集中して聞きました。「集中することで、身体をぐーっと押さえつけられる感じがした」と、高校生の皆さんが仰っていました。

普段聞いている日常の音も、なんだか特別に感じてきます。

また、感性と感情のお話や、批判と評価、好きと嫌いなどについても考えました。

齋藤先生は、作曲をしている時に、「次はこうしたい!」という新たな理想がでてくるそうです。

高校生の皆さん、大学での授業はいかがでしたでしょうか。また一緒に学べたらいいなと思います。

もち





岡山大学 清田哲男研究室

岡山大学で美術教育・創造性教育を研究している清田哲男研究室の学生・院生によるBLOGです。清田哲男教授のご指導の元、学部生7人、修士課程2人、博士課程3人、助教1人の計12人で、岡山大学を拠点に、教育の可能性を広げる研究・実践を行っています。子どもたちの豊かな未来を想い、日々活動しています。

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