中邑賢龍先生にご講話いただきました
もちです。
なんと!本日は、東京大学から中邑賢龍先生がお越しくださりました。新一年生や他専攻の方も交えて拝聴し、大変貴重な時間となりました。
LEARNの活動について、私は前回のANCSフォーラムの際に一度お話を聞かせていただいております。ぜひこちらもご覧ください。
まず心打たれたお話は、子どもたちの目の前に現れた不公平なそれぞれの条件を、納得させる方法。それは、いい条件の方はそれに相当する大変な通過ルートを追加する、そして、自分で選択させる。という方法です。最初は、えっそれってアリ!?と思ったのですが、こんな状況は実は生活に溢れていて、このように相手の気持ちが動くように工夫することで、「ずるい」という気持ちを緩和させることができるのだとかんがえます。「しんどい道のりで高級旅館に行くか、楽に目の前の安ホテルに入るか」「時間をかけて鈍行で帰るか、早く新幹線で帰るか、それとも全く別の手段を使うか」という例で教えて頂きました。自分で選択することで、選んだことを正当化しようと、自分でその条件のメリットをたくさん探し、見つけるようになることがわかりました。
また、学校も年に数回個人のお休みをとることによって、休み方を知ったり、人と違うことを堂々とやる練習になるといいます。確かに、休むというのは後ろめたいことって思っちゃってました。実際に、いくつかの自治体ではLEARNを通じて実践されているようです。
安全安心な日本に住んでいると、急に「あの国に行ってきて!資金は全部出すから!」と言われても、「行ったら何があるんですか?」と聞き返すようになってしまっているとのお話もありました。
「やってみなきゃわかんない。考え方によってはどのルートも面白い。でも、今の公教育は、皆同じことをしなきゃだから、出来ないと思い込む子が増えてしまう。」中邑先生はそうおっしゃっていました。大事なことは、まずやってみること。勉強になるかどうかは自分で体験してみて決めようと決心しました。
家出プロジェクトと電脳人間になろう!の動画を拝見しました。
聞くこと、読むこと、書くことを難しいと思う子どもたちにとって、自分の新たな可能性を見つける旅なんだなと思いました。
それぞれの生きづらさをピンポイントでミッションにして、「こうしたらできるようになる、自分は学べるんだ」と思える活動を提供しているそうです。
あと、ビデオの構成がオシャレで、困り事に直面した子供の様子を見て、うるっときてしまいました。文字の入れ方、音の付け方など、STartLEの活動の時に見習いたいです。
中邑先生は、ご自身の幼少期について、昆虫の観察に夢中になっていたそうです。その際に誰にも止めも褒められもしなかったことが、今の探究心に繋がっているそうです。
学生からの質問に対して中邑先生は、「真面目ならそのままでいい。無理に楽しもうとしなくていい。楽しいことをしようとしている子どもを、応援する立場になってください」と激励の言葉をかけられました。また、「社会に出た時にも、フリーランスの自分の心を同時に持ってください」と、流されずに探究する心得を教えて頂きました。
最後に、みんなで復習がてら感想を共有しました。みなさん画期的な教育方法や考え方に心を打たれた様子です。
中邑賢龍先生、貴重なお話をありがとうございました。
学生のみなさん、今後もみんなで新しい教育のあり方を問い続けていきましょうね!
もち
0コメント