CRE-Lab.FORUM2024未来と創造 岡山大学先端教育プログラムの成果や評価
学校教育と教員との〈関係〉と創造
2日目の朝は、2023年に新たに始まった、先端教育領域プログラムの説明から始まります。このプログラムの受講生は、1年生で身体的に学び、4年生にかけて蓄えた知識と実践を活かして、最終的にPBL活動を行います。特に「サスティナビリティのための学び」や「創造性多様性チャレンジ」の講義では、毎回オムニバス形式で様々な分野の先生に教わり、知識だけに偏らない新しい価値を見つけました。
実際に講義を受けた学生のノートを見せていただくと、日常で「無限」を感じる瞬間を沢山見つけたり、授業から発展した内容について調べて自分でまとめていたり、意欲的に取り組んでいる様子が見られました。
中川先生は、「創造性に正解はない。これからもいい教育活動を、時間をかけて作っていきます」と今後のカリキュラム運営を語っておられました。
まず私たち自身が楽しむこと
後半は先端教育領域の1期生が登壇し、6月1日・2日にハレノワにて行われた自分たちで考えた高校生向けのワークショップについて紹介しました。動画もスライドも、みんなで話し合って作ったそうです。
学生は、「私たちは岡山大学の新カリキュラムの学びの中で、子どもたちが遊びたい、学びたい!という気持ちになるためには、まず教育者である私たちが楽しむことが大切だとわかりました。」「先端教育の仲間たちは、先生に与えられた場や環境を工夫して自分なりに楽しめる人達だと思っています。今後も、経験したことの無い多くの壁を一緒に乗り越えていきたいです。」と語りました。
昨年度の先端教育領域プログラムについて野毛宏文先生は、「アクティビティやコミュニケーションも豊富で、先生側もやりたいことが実現出来る素晴らしい内容だった。学生は学びに真剣に向き合い、意欲が高まっていく様子が見れた」と評価されました。
創造性はみんな持っている
石黒千晶先生は、学生の創造的態度と批判的思考を測定し、結果をご紹介されました。一人一人が自分の持つ創造性を感じられることが大切だとして、「創造性は選ばれた人だけのものという考え方を変えることが可能かもしれない」と、今後も調査を続けていくとおっしゃいました。
学生と一緒にプログラムを作る
アメリカLesley大学のスーザン先生は、このプログラムについて「学生は創造性を養い、着実に力をつけている」と評しました。また、今後の創造性教育の改善点としては、限定的な学生だけでなく、様々なコースで取り込めるようにすることを挙げました。ハレノワでの実践を賞賛し、「やりながら学ぶことは大切です。教師役の人は、学生の声にしっかり耳を傾けるようにしてください。」とアドバイス頂きました。また、大学の先生に対して、「このプログラムの今後の方針は、学生と一緒に作って欲しい。そして、学生にどうあって欲しいかという姿を自身に反映させて授業を行ってください」とアドバイスされました。
学生同士のコミュニケーションも大切であるとし、「そのままで、正直でいてください。お互いに学びを振り返り、相手が今どう考えているかを理解しようとしてください。」と学生たちに伝えました。
今後の岡山大学をはじめとした創造性教育の発展について真剣に、ワクワクしながら考えられました。
もち
0コメント