小学校の先生方と図工を考えました
「子どもの夢をかなえる図工室~学びの扇で考える~」
県内の小学校にて、松浦先生がご講演をされました。小学校高学年の図画工作の題材「色の手紙」を実際に先生方が体験し、楽しさや学びを共有しました。
松浦先生と受講された先生方で、色のイメージを自分の経験と結びつけて考えられる図画工作を思案しました。
子どもに「この色どんな感じがする?」とざっくり聞いても、共通言語での色のイメージしか思い浮かばないかもしれません。そんなとき、「どんな気持ちで描かれた手紙だと思う?」と聞くと、自分の価値観でしっかり考えられるかもしれません。
色から感じられる気持ちは人によって違いますが、例えば会話の中で、学習指導要領に沿って「君はこの色とこの色を使って、こんな色の捉え方をしたんだね!」と声掛けしていくことで、色の持つ力について、もっと知りたいという意欲が出てくるかもしれません。
先生方は真剣な眼差しで色紙を重ねて、「時間と空間」「やってみたいけど不安な気持ち」「遊びに誘いたい気持ち」など、細やかなニュアンスを色と形で表現しました。
体験のあとは、「学びの扇」の模式図で本日の活動での学びの変動を分析し、子どもたちの学びの見取り方に活かせるように模索しました。
☆。.:*・゜先生方の感想。.:*・゜☆
「図画工作で何を教えるか、何ができるようになったかを見逃さないように、学びの扇を活用していきます」
「同じ素材でも、色々な表現ができることがわかりました。子どもの姿から何を見取ってどんな言葉を返し、価値づけるかは、どの教科にも通じます。「こうしたい!」を引き出すのはどの教科でも求められていると思います。ぜひほかの教科の先生にも紹介したいと思います。」
「図画工作が苦手な児童にも、感情や思考が沢山動くような、一方的でない今日のような授業をしたいと感じました。」
「色を考える方法の引き出しが増えました。児童を見るための手立てを知ることが出来ました。」
「ふんわりとこのようなことを教えたい、こんな気持ちになって欲しいというのはあったのですが、上手く言語が出来ませんでした。学びの扇があることによって、子どもたちにいまなにをしてあげられるかが明確になった気がします。」
「学年全体の子どもたちの成長に活用出来ますし、子どもたち自身も自分の活動のふりかえりが出来ますね。」
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司会のS先生「世の中には2種類の先生がいます。学びの扇を知らない教員と、知っている教員です。知ってしまったからには、もう子どもたちの学びを見とることが出来ないとは言えませんね」と締めて頂きました笑
もち
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