○○な風に積む紙コップタワー

高砂市立中筋小学校で、松浦先生(岡山大学助教)が行われる紙コップをつかったワークショップに、同行させていただきました。

この活動はチームで行い、メンバーそれぞれが立ち上がれない、耳栓をする、利き手を使わない、しゃべらないなどの制限をつけられます。
また、ただ高く積み上げるだけではなく、「かっこよく」や「美しく」など、チームごとに主題を決めてつくります。

活動が始まると、すぐにみんなで協力して作る方法を考えて、バインダーを使って指示を出す子や、注目を集めてから手本をやってみせる子などがいました。
喧嘩に発展しかけているところや、ひとり一人で別々のタワーを積み上げている班もありました。


自分がしたいことと、友達と擦り合わせるということのバランスをとるが、5年生にはまだ難しいのかなと思って見ていたのですが、振り返りのときに、「〇〇さんが助けてくれて嬉しかった」という感想を話す子がいました。
「どう助けられたの?」と先生が聞くと、「うんうんと(相槌)聞いてくれたのが嬉しかった」と答えていました。
私は紙コップを積んでくれたとか、渡してくれたとか、実働面での助け合いを想定していましたが、「話を聞いてくれる」ことが「助ける」ことになるという感覚は、すごく優しいなと、ハッとされられました。

これからも子どもたちから学びながら、「こんなふうに人と関わっていきたい」などの理想を持って活動できるにはどのような声掛けや支援が必要か考えていきたいです。


文:スイミー

岡山大学 清田哲男研究室

岡山大学で美術教育・創造性教育を研究している清田哲男研究室の学生・院生によるBLOGです。清田哲男教授のご指導の元、学部生7人、修士課程2人、博士課程3人、助教1人の計12人で、岡山大学を拠点に、教育の可能性を広げる研究・実践を行っています。子どもたちの豊かな未来を想い、日々活動しています。

0コメント

  • 1000 / 1000