えがおおとどけ展
10月3日から5日にかけて、奉還町りぶらにて、「えがおおとどけ展」を行いました。
8月と9月に実施した、「笑顔をつくるアートワークショップ」で子どもたちが笑顔にしたい相手のためにつくった作品と、実際に相手を笑顔にした写真、そして、子どもたちの製作中の姿を展示しました。私はこの展示会を通して、様々な人の関わりや、表現することへの思い、みたいなものを感じることができました。
ご来場いただいたお客様とお話しする中で、「僕もこういう活動を増やしていきたいんです。」「防災にも活かしたいです。」「親と子どもの絆が素敵ですね。」などの言葉をいただきました。
お客様と関わる中で、人とのつながりの大切さを認識するとともに、「美術」というものを様々な視点から素敵だな、と言い合えることが素晴らしいと感じました。美術が身近な存在でないかもしれない人にとっても、自分の目線から美術の良さを捉えてみようとしたり、活動に活かしたいと思う姿を見て、こんな風に思いが広がっていく力が子どもたちの表現やアート活動に存在するんだと感じた素敵な機会でした。
最終日には、前回のワークショップに参加した子どもたちに展示会に足を運んでいただき、もう一度、誰かの笑顔のための作品制作を行いました。
少し恥ずかしさを感じながらも、自分の写真や、笑顔にした相手の表情を真剣に見る姿を目にして、「あのときこんな気持ちだったな」「そういえば自分こんなことしたんだ」程度でもいいので、「だれかのために表現する」ということに向き合ってくれていたのではないかと感じています。
作品製作の姿を見ていて、前回よりも「自分でこれをつくりたい!」という思いをもって積極的に作品を製作する姿を目にしました。前回は、保護者の方や先生に身を任せていた姿が見られた子どもたちも、自分から材料、色、道具を選択する姿が印象的でした。「この人を笑顔にしたい」という相手が明確に決まっていて、その人のために全力で製作に取り組む姿を見て、誰かのために作品を製作するという楽しさ、みたいなものを感じてくれているのではないかと思いました。
私は、ワークショップを通して、子どもたちが日常生活の中でもだれかのために何か作りたいと思ったり、喜んでほしいと思って行動できる、そんな姿につながってくれるとうれしいです。
ちは
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