日本美術教育学会兵庫支部 実践&研究交流会

2025年11月22日,神戸大学鶴甲キャンパスにて,日本美術教育学会兵庫支部の実践&研究交流会がありました。


・伊都先生,坪井先生「0~2歳児の色彩について」

保育園でのご実践

坪井先生いわく,3歳くらいから言語と色の概念が結びつき始めるが,0~2歳児も色の違いは認識しているのではないか,とのこと。

また,選ぶ色がその子の「好き」とは限らないそうです。

例えば,お母さんが好きな色がピンクだから,ピンクで描く。

美味しいバナナの色が黄色だから,黄色を選ぶ・・・というように,身近な人やものの影響を受けている様子が窺えます。

このようなことから,言葉でわからなかったとしても,混色を見る体験や,体をつかって色の線を引く体験をすることが大切なのではないかと坪井先生と伊都先生は考えていらっしゃいました。

坪井先生の,「なるべく表現に枠付けや規制をしないようにしたい」という言葉が印象的でした。


・勅使河原君江先生「神戸みらい博士育成道場での実践報告-STEAM教育のAの役割-」

自然の中を探索して,落ち葉など,みつけたものになりきることで,自分が自然の中で「いいな」と思った視点に気づくことが期待できます。

また,自分と他者がどうなっているのか,状況を知ることで,自分のことが分かります。

先生である私たちも,自然のことを何もしらないなあと,子どもたちの発見に注目していらっしゃいました。


・辻田先生「『○○を作ろう!』から始めない造形表現活動」

辻田先生は,先生の描かせたいものを誘導する,お手本の通りにつくらせる,などのこれまでの幼児教育の常識を変えるべく,素材との出会いや協力を大切にする活動に取り組んでいらっしゃいます。


・伊藤祥子先生「創造性を育む図画工作科の研究-フロー体験との結節点-」

創造性ってどうやったら育める?という視点から,チクセントミハイのフロー体験をつくるための図画工作科の環境設定について,伊藤先生は研究していらっしゃいます。フロー体験とは,簡単に言うと,夢中になれる,熱中するような状態のことです。


・山崎麻友先生「陶芸を通した小中連携授業について」

山崎先生は,中学生が備前の土で陶芸作品を制作したあと,学んだことをつかって小学生の制作の相談に乗るという,小・中学生の連携授業に取り組まれました。

中学生の一人が,自分の割れてしまった作品を「僕はこれを伝えます」と,自分の失敗をもってわかった割れる原因を小学生がつくるときの参考にしてもらおうとしている姿が素敵だなと思いました。


・STartLEのこれまでとこれから

スタートルのこれまでの活動と現在計画中のプロジェクトについて発表させていただきました。


先生方も,子どもたちの姿から学び,試行錯誤を続けていらっしゃることを知ると,明日からも頑張ろうという気持ちになれました。


岡山大学 清田哲男研究室

岡山大学で美術教育・創造性教育を研究している清田哲男研究室の学生・院生によるBLOGです。清田哲男教授のご指導の元、学部生7人、修士課程2人、博士課程3人、助教1人の計12人で、岡山大学を拠点に、教育の可能性を広げる研究・実践を行っています。子どもたちの豊かな未来を想い、日々活動しています。

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