クリエイティブ・エデュケーター講座に参加しました
今年度もクリエイティブ・エデュケーター講座が開催されました。クリエイティブ・エデュケーター講座は、創造性・STEAM教育を推進するロールモデルを考察することを通して、横断型探究活動の中核となる教員、つまりクリエイティブ・エデュケーターを養成することを目的とした講座となっています。今回もたくさんの先生方が参加されており、活発な意見交流が行われていました。前回に引き続き参加されている先生方も多くおられ、「創造性とは?」「クリエイティブ・エデュケーターの役割とは?」といった問いに対して、4つのSectionを通してさらに理解を深めることができました。
Section1では清田哲男先生から、クリエイティブ・エデュケーターの考え方について、感創とSTEAM教育の視点からお話をしていただきました。
チクセントミハイの創造性のシステムモデルを参考に、これからの学びのあり方に対する課題意識を持つことができたと同時に、新たな価値の実現へ向かう教育に対する希望を感じることができました。今回のお話のキーワードであった「感創」は、創造性を育むこれからの教育のあり方に欠かせない考え方です。子どもたちが自身の身体を通して感受し、表現することを大切にできる教育をさらに考えていきたいと思いました。お話の最後には、岡山大学の学部生向けに実際に行われているクリエイティブ・エデュケーター育成プログラムの紹介もありました。プログラムの中でさまざまな角度からの「ゆさぶり」を受けながら、当事者性のある新しい関係性を生み出すことの楽しさを学部生が先生方に熱く伝える様子が見られました。
Section2では稲田佳彦先生から、STEAM教育と科学の視点から考える創造性の価値や、ARTが持つ役割についてお話していただきました。エンジニアリングの収束的思考とアートの拡散的思考が結びつき、関わり合うことにSTEAM教育だからこその学びが生まれるお話には、非常に納得しました。目的に向かって適切な手段を選ぶ力や効率的に物事を進める考え方は大切です。一方で、ただ作業として行うのではなく、その過程での気づきを大切にし、「こういう角度から見ても面白いのではないか」「こっちはどうだろう」「こうやってみるのはどうかな」と考え方を広げることにも、また違った価値があります。両方の考え方を併せ持ち、使い分けられる力こそ、これからの教育に求められているのだろうと思いました。
Section3では、クリエイティブ・エデュケーターによるロールモデル実践の紹介をしていただきました。実際の現場の授業に「創造性」の考え方を取り入れるにはどうすればいいのか、試行錯誤しながら実践された2名の先生からのお話は、非常に興味深い内容でした。堤祥晃先生の校内研究と絡めた実践は、他教科の多くの先生に協力を仰ぎながら、クリエイティブ・エデュケーターとしてどうリーダーシップをとっていくかという点で大変参考になりました。クリエイティブ・エデュケーターとして求められる力として、発想力や知識だけでなく、協同性を伴うコミュニケーション能力や学校で一目置かれる実務能力も必要だというお話には、実践行ったからこその説得力がありました。また、宣昌大先生からは一つのキーワードを別視点でとらえる教科横断的な実践として「着物」をテーマに行った授業や、その実践での反省点を生かし、教師と生徒が一緒に探求することに重きを置いた線織面や土器づくりの実践を紹介していただきました。教師と生徒が一緒に面白がり、教え合って学び合う関係には、その授業内だけに収まらない学校づくりにおける創造性の大切さにも気づかせてもらえたような気がします。
Section4では創造性教育の実践体験として、実際に岡山大学の学生向けに実施されているクリエイティブ・エデュケーター育成のカリキュラムを一部体験しました。科学の不思議をただ知識として学んで終わるのではなく、感じた「不思議」や「面白い」から「なんでだろう?」を引き出し、「ゆさぶり」から学びが広がっていくことを体験することができました。
今回もCE講座を通して創造的な学びのあり方や、より良い未来を創る教育ついて考えを深めることができました。クリエイティブ・エデュケーターを目指して、これからもさまざまなお話から知見を広げて学び続けたい思いました。また来年度もよろしくお願いします。
Oki
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