PBL CROSS×PLIJ 動画コンテンツで広がる探究の学び
2026年2月22日、岡山大学教育学部講義棟にて、PBL CROSS×PLIJのイベント「PBL CROSS 動画コンテンツで広がる学び」が開催されました。
高校生、高校教員、大学生、企業の方など多くの方が一緒にSTEAM教育や探求型の学びに役立つウェブコンテンツ「PLIJ STEAM Learning Community」の豊富な学びの動画コンテンツを体験し、それぞれの立場でモノの見方を広げる面白さを楽しみます。
PLIJの取り組みについてのご発表や、岡山の高校の先生方による発表もありました。
PLIJの取り組みについての紹介
はじめに、PLIJが運用されているPLIJ STEAM Learning Community(PSLC)の概要や、その活用方法についての紹介をしていただきました。産・学・官・公・教の連携や、PSLCの動画コンテンツなどのSTEAM教育コンテンツの提供、表彰制度などといった様々な取り組みを通して、社会総出で学びを支えることを目指されていることを知り、人と人、学びと学びをつなげ、広げていく活動の可能性を感じられました。
高校での探究実践発表
岡山県立倉敷天城高等学校の江原光夫先生からは、探究活動におけるPLIJの動画コンテンツの活用実践についてご発表いただきました。動画コンテンツを活用することによって、ウェルビーイングの視点を大切にした広がりのある探究活動ができることを、ご発表から学ぶことができました。
岡山県立岡山操山高等学校の小林俊彦先生からは、物理の学習における動画コンテンツの活用についてお話しいただきました。通信制の生徒が文理それぞれの興味から探究活動を進め、学びを広げる上で動画コンテンツがどのように役立つのかを理解することができました。特に物理においては、動画コンテンツだからこそ得られる専門的な学びが、生徒自身の自分事として活用されている様子が見られました。
岡山県立岡山南高等学校の畝岡睦実先生からは、国語学習における動画コンテンツの活用についてご発表いただきました。実際に動画コンテンツの内容を活用しながら様々な活動を生徒が体験することを通して、物事に新しい軸からの見方が加わり、国語に求められる能力を自然と身につけさせることができることを理解しました。
ワークショップ
ワークショップでは、「PLIJ STEAM Learning Community」内の動画をつかって、チームで学びを広げていくワークショップを体験しました。
①「ひなまつり」と近い動画を探して、その理由を説明しよう
はじめは個人でサイトの中を検索して、「近い」を探します。
「ひなまつり」と直接検索しても動画はヒットしません。
「女の子」「祝い」など、連想されることを調べる過程で、ひなまつりの要素が抽象化されていくような感覚がありました。
②「ひなまつり」と遠い動画を探して、その理由を説明しよう
「遠い」ってどういうことだろう?
私の参加したチームは、「遠い」を探すワークからはチームで取り組むことになりました。
私たちはまず、個人で考えた「近い」のときに、どういう理由で動画を選んだのか、理由と合わせて語り合いました。すると、ひなまつりに持っているイメージや、興味を持っているポイントなど、人それぞれの価値観や経験が浮かび上がってきました。
「近い」の反対が、最も「遠い」ものになる?
議論の中で、近いのときに意識した要素と反対のものを選べば、最も遠い動画ということになるのではないかという話になりました。
しかし、「大人」-「子ども」というような反対の概念は、同じ判断基準上にあるため、それは遠いとはまたちょっと違うのではないかという意見が出ました。逆という関係性があるということです。
そして、私たちのチームは、「遠い」は、ひな祭りとの共通点からその反対にあるというよりも、そういう関わりさえ思いつかないもの、わからないもの ではないかと考えました。
その結果選んだ動画が「シュレディンガー方程式」の動画です。
選んだ動画とその理由をポスターにまとめて、相互鑑賞する
遠いを考えるということは、近いを考えることでもある
他のチームが選んだ動画と、それを説明するポスターを鑑賞しました。
近いときの基準と一番反対にありそうなものを選んでいるチームが多かったですが、それでも出てきた理由や選んだ動画は全然違うものばかりで、チームで活動することの面白さが現れているように感じました。
特に気になったのは「近いようで遠いようで」という言葉です。
このチームの方の説明では、「遠いものを考える時に、どうしても近いを考えないといけなくなって、すると、遠いものにも近い意味…共通点や関連が浮かんできてしまうので考えるのが難しかった」とのことでした。
このお話にはとても共感でき、遠いを考えるということは、近いを考えるということでもあり、すべてのものに関連があると考えてみることや、意外なもの同士をつなげるストーリーを考える過程で学びが広がったり新しいアイデアができたりするのかもしれないと学びました。
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